Aestetica

コンピュータ将棋Selene(セレネ)を作っています。名前は西海枝昌彦(さいかいし まさひこ)と読みます。

オープン・ワーム・プロジェクト

マルチーズに突然、垂直方向に1kmジャンプできる能力が発現した場合、問題となるのは着地時の衝撃で、現在の肉球では耐えることができない。しかし、かわいさでなんとかギリでカバーできるとホーキング博士も言っているので、そこは信じるとしよう。

そうなると、町中を歩いてるだけでぴょんぴょん飛んでいるマルチーズを見かけることになるが、散歩中のリードが短すぎるので本来の能力である1kmのジャンプ力を発揮することができない。

本当は飛べるのに、リードが短いがためにジャンプできなく、いじける姿がまたかわいいので、結果的にかわいさがUPするであろう。
--ノストラダムス予言集第4章15節


それはそれとして、これはもう、何年か前の話となるのだけれど、オープン・ワーム・プロジェクトというものがあって、”線虫”という動物が世の中にいるらしく、どんなのかというと、目で見えないくらい小さい糸ミミズの極小版みたいな生き物です。
それを聞くと、なんか森とか沼にものすごくたくさんいそうな気がしてくるから不思議。実際いるんでしょうけども。

線虫にも脳があるのですが、神経細胞の数が少ない。302個しかない。
人間はいくつかというと、えーと、いつものwikipediaによると、なんだこれ、表には860億と書いておきながら、概算1000億とかなんとか。数え方すら難しいのか。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%95%E7%89%A9%E3%81%AE%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%95%B0%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7

ひとつの神経細胞からは、別の神経細胞に接続するLANケーブルみたいなもんが複数くっついているので、それをシナプスと呼んでいて、表にはその数も書いてありますね。線虫は最大7500か。

前述のオープン・ワーム・プロジェクトは、この線虫の神経細胞シナプスを解明して、それをプログラミング。で、レゴ(レゴブロックのレゴ)に搭載して動かしてしまおう。というプロジェクトです。こわいこわい。
実際に動かしてみた動画はこちら。
https://youtu.be/YWQnzylhgHc

これを見ると、動きは線虫とほぼ同じとなっているはずで、後は触覚(センサー)や筋肉(モーター)の精度によります。
神経細胞をプログラミングしたってなんだ?となりますが、神経細胞というは、いくつか種類があります。

センサーによって反応して、って例えば光を見た!とか、なにかを触った!とかで反応するもの。
あとは、なにかの条件で反応するもの。例えば、Aだけから信号が来たら、あっちへ信号を送る。AとBから信号が来たら、今度はこっちに信号を送ろうかな?みたいなもの。
信号を受け取ったら、筋肉を動かすもの。正確には所定の筋肉へ「動け!」と命令を出すもの。

と、いくつかあって、それらを解明してしまい、同じようにプログラミングしたということです。
パソコンだって、マウスを動かしたり、キーボードから入力があったときに反応して、内部的にいろんな条件を元に、画面に結果を出しているわけですから、同様にプログラム可能ですよね。

ちなみに、接続具合を眺めたい。というマニアックなあなたの要求に答えるサイトはこちら。
http://ims.dse.ibaraki.ac.jp/ccep-tool/top_jp.html

で、これは、線虫でうまくいったということは、他は数の問題というか、時間の問題というか。
先ほどのwikipediaでの神経細胞ランキングでいうと、次に少ないのはクラゲの5600。いきなり10倍以上ですね。でもまあ、ハエ(ショウジョウバエ)の25万くらいいけるんじゃないですか(人の苦労無視の完全に他人事目線(笑))。

いやしかし、ハエまでシミュレートできてしまったら、本当にすごいことだと思います。私は古生物とか進化とかに興味があるので、昆虫とかもアレコレ見たり読んだりしているのですが、ハエのレベルとなると相当頭が良いというか、非常に精巧にできています。
それがアルゴリズムなどをひとつひとつ確立することなしに、同じようにシミュレートしたらハエになってしまう。ということが大変脅威です。どんどんやって。
現在の機械学習や類するアルゴリズムをいくらどんなに並べても、ハエはできないでしょう。最終的には自然最強なんですかね。

そしてまた、神経細胞シナプスについて、とりあえず線虫が解明できたということは、シナプスの繋がりが持つ本当の意味、アルゴリズムを読解して、好きなものを作ったり、それこそコンピューターに疑似神経細胞シナプスを自動で作らせて強力なものにしたり、なんか夢が広がりますね。いやもう、とっくのとーにやっているんだろうけど。
DNAを解読して作らすのがお手軽で良さそうだけど、そっちはそっちで難しいんでしょうね。わからんけど。

人間も、固定的な神経細胞と動的なシナプス結合を持っていて、外界からの刺激によって反応して動いているプログラミング感が出てきて怖いんですけど・・。

でもまあ、神経細胞プログラミング簡単エディタ(5才以上向け)みたいなもんができたら、私もやってみようかな。